自己紹介(あるいは好きな水族館の周り方)

日記
日記

私は美味しそうな料理が出てきた時、「わあ美味しそうだ」と言ってそのまま一口食べてしまうことが多い。それが生への礼儀だと思っている。何が言いたいかというと何かを書きたくなった時写真がなくて困るということだ。


なんとなく書き始めたはいいものの、いまいち言いたいことを綺麗に言っていく方法がわからない。己が為の文章を書きすぎた。あきらめて唐突に水族館の話をしようと思う。

先日、といってもだいぶ前に葛西臨海水族園に行ってきました。僕水族館好きなんですよね。動物園も好きなんですが、あんまりにおわない分水族館のほうが少し好きです。
なんか生き物ってみてておもろい、これを少し言語化してみたくなったので久しぶりに記事を書いています。
葛西では目玉であろうマグロと個人的に好きなクラゲが印象に残っています。というかそれ以外の記憶があいまいなのもあるけど。

水族館の面白いところ、それはずばり生体を観察し放題なところです。
これはクラゲを一緒にずっと見ていた友達と話していたことなんですが「いろいろ考えるの面白いけど、実験の実験の部分ってくそめんどくさいよな」という話。水族館ではいろんな生き物がいろんな生態を見せてくれます。この部位はこの動きは、こういう環境の生き物は。そういう仮説立て放題、観察し放題なわけです。
観察っていう実験で一番おもろい部分を享受し続けられる場所、それが水族館。

僕が水族館が好きなきっかけでもあるクラゲは相当な面白生物です。クラゲって実はプランクトンなんです。これは僕の中ではうんちくクリシェだったのですがここでプランクトンってなんなん?という話になります。
幼いころ理解を放置していたこのプランクトンは浮遊生物、水流に逆らえず流されて生きている生き物の総称でした。プランクトンだけが有名がちですが魚などの遊泳生物(ネクトン)、カニなどの底生生物(ベントス)とちゃんとほかの区分も存在しています。
クラゲはプランクトンということで、水をかき混ぜないと沈んで死んでしまうらしいです。クラゲの水槽をよく見てみると大体円形で、人工的に水流が作られていてぐるぐる回っています。こういうところも知っていくと面白いポイントの一つです。

ここでクラゲって泳げないんだ、あれ?クラゲの拍動ってじゃあなにしてんだ?という疑問がわいてきます。
結論から言うと僕はわかりません。当時は論文とかなかった気がします。グロックで遊んでた時も参考文献がすべて英語で裏取りが難しすぎて諦めました。
仲間内で熱いとされている仮説は、捕食活動説です。旗口クラゲのなかまは触手を動かすように、根口クラゲのなかまでは水流を口腕に当たるように形成してるように見えるという観察結果が得られました。あと拍動のペースが速い種は成長も早い傾向にあるという話も聞いたことがあります。ただ水流を作るための排水口に差し掛かかったクラゲがそれに反応して拍動を早めたりする場面も観察でき、襲われたとき外敵に対していっぱい刺胞をぶつける防御行動にもなるなど多義的な動きであることは確かな気がします。
つまりは泳ぐという機能を利用している可能性はまだ残っていて(何なら高そう)、例えば波が横方向の力が強いなら、流されにくい上下の移動を行っている可能性はあります。目の機能はあるらしい(らしい)ので昼と夜で漂う海の深度を調整しているのはなんだかありそう。でも果たして泳いでるとしてクラゲは自由に方向転換できるのか。いまの興味はクラゲの筋繊維が部分的に動かせるのかです。誰か知ってたら教えてください。
まあ事実はわかりませんが生きるための動きを一つに集約してると考えたら、クラゲってとんでもなく優秀なデザインかもなと思うわけです。

あと僕が毎回見てるポイントがあります。それはミズクラゲの特徴的な四葉のクローバーのような模様です。ミズクラゲはどこの水族館にもいることが多いのでみなさんにもお勧めです。この四つ葉のクローバーのような模様は胃に当たるらしいのですが、この部位がまれに4以外の個数になっている個体がいます。仲間内では勝手にこの数で四放射とか六放射とか呼んでいます。正確には胃だけでなく口腕や目といった部位も連動して個数が変わってるっぽいですが真実は知りません。突然変異だと思いますが六放射個体はたびたび生まれるようで、ある程度の個体数がいる水族館では大体見ることができる印象です。知ってると面白いポイントです。

葛西では三放射を見ることができました。口腕も三股に生えているように見えたので三放射で間違いないと思います。ここで見るまで、何らかの理由で偶数しかいないのかなと思っていたので非常に興奮しました。

ほんとは資料とかちょっと置いてあるブースに常駐しているスタッフがいてお話を聞けそうな雰囲気だったので、マグロを観察していて気になった「目がくぼんでいるよう見えるのは、素早い遊泳の中で目を守るためか?という疑問を質問してみたかったのですが、クラゲの前で三放射だとか言って興奮していたら閉園時間になりました。そんなことをしているのは俺だけ。本当によくない。

他にもペンギンの泳ぎ方とか、フジツボが水流に向けて蔓脚を傾けてるところとか、ホンソメワケベラがほかの魚つついてるとことかいろいろ見ていました。ほぼ無限に見ていられるといっていい。これからも水族館はめちゃくちゃ時間を使って見て回りたい、でも閉まる時間には気を付けて。

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