買い°
記事の経緯
私は常日頃からカメラを持ち歩いている。フルサイズ機のα7で腰を据えて撮影に出かけることもあれば、OM-D E-M10で歩きながら塀や小川、ベンチをスナップ撮影することもある。ただ最近、「ポケットに入る」「レンズ交換式」「fujifilmのカメラ」への購買意欲が頂点に達した。X-E2を手に入れることに至った。
撮影機材
X-E2の小ささは撮影をより親密に|レビュー
先日、中古でお迎えしたX-E2。シャッター回数5000回、ボディは美麗でなかなかお目にかかれない良機体だ。
届いたすぐその場で手に取る。すっぽりと私の手のひらに収まるミニマルボディ。好みだ。
製品情報を今一度確認してみる。
画素数 | 1630万画素 |
撮影感度 | 標準:ISO200~6400 拡張:ISO100、12800、25600 |
シャッター速度 | 電子:1/32000~1秒 メカニカル:1/4000~30秒 |
ファインダー形式 | 有機EL電子ビューファインダー |
撮像素子 | APS-C |
重量 | 約350g(バッテリー、メモリーカードを含む) |
なるほど、軽い。APS-Cのセンサーサイズでこのボディ重量ともなれば、かなり持ち歩きしやすそうだと感じる。持ってみた感じ、負担は一切ない。
ただ、ボディの作りが若干チープに感じてしまう。これは重量削減のためにプラスチックを多用しているからだろう。高級感を求めるのであれば、X-PROシリーズを購入するべきだ。あちらは金属製のボディであり、眺めているだけで所有欲を掻き立てられる。
私はどちらかと言えば、フィルムカメラの中でも所有者がかなり多いであろう、YASHICA Snap が癖に刺さるのだ。
巷ではスナップのためのカメラとも言われており、当時としては珍しいプラスチックボディを採用している。感電事故を防ぐためのボディらしいのですが、同時にYASHICA Snap によるスナップのしやすさを引き立てている。
見た目の愛嬌は、のっぺりとしたボディからトイカメラぽさを連想するからだろう。
金属光沢を帯びたレンジビューファインダースタイルのカメラは、勿論大好物である。ただ今回の目的は、気軽にポケットに入れられるカメラだった。その他の種々の理由も加味した結果、X-E2へとたどり着いた。
ボタン類のインターフェースは一眼レフ時代のカメラを連想させるような、多さと盛られ方である。
ミラーレス時代になってからカメラの機能面は便利になりつつ煩雑にもなっているように感じる。本格的に撮影を追い込む人であれば必要最低限、気軽に撮影をする人であれば使いこなすに時間を要する構成だ。
私はX-E2を検討している最中に次世代機であるX-E3も検討していたのだが、X-E3は液晶左側のボタンが全て取り払われていた。X-E2はスナップ用のカメラの洗練最中ある機体だ。
ならば「総合的に見てX-E3の方が良いのでは」となる。
ここは好みの問題だった。私はカメラにおいて2世代目の機種が好きなのだ。ソフトもハードも磨きがかかり始め、まだ鈍さを残している状態を使いこなしたいという欲望がある。その一点で勝っていたがためにX-E2に軍配が上がった。
側面はすっきりしている。ミラーレスカメラらしい薄さだ。
左側面の入出力端子は上から、マイク入力、HDMI、USB2.0となっている。必要最低限の端子が揃っているが、以降これらの端子を使うことはないのであまり気にする点ではなかった。
右側面を見るとグリップ部分が若干張り出しており、持ちやすさの面を向上させようという気概を感じさせられる。ただ、ミラーレスカメラの中でも特に軽量であることを考慮すれば、この最低限グリップで撮影は事足りる。
底部はいかにも小型ミラーレスカメラのすっきり具合である。
ネジ穴が光軸上にない事が気がかりだった。ただし三脚に固定して撮影する予定はない。したがって、真の意味で持ち歩くカメラに仕立てることから、自然とこのネジ穴は懸念点から外れた。
持つとこのようにダイヤル部分に親指がかかるようになる。
咄嗟のダイヤル操作はやりやすいと感じる。ホールド状態では小指が余ってしまうが、若干張り出したグリップ部分に中指全体で覆うようなホールドをすると上手く重量が分散する。片手でさりげなく撮影するのはお手の物だろう。
マニュアルレンズを装着していようと私は時々片手で撮影するときがある。特に引っかかりのないボディのX-E2はかなり好みだ。
このような機体は両手でも活きる。重量の面、デザインの面でマニュアルフォーカスがしやすい。薄型のオールドレンズと併せてみると味が出そうだ。
MFレンズでスナップ|試し撮り
「TTartisan 25mm f2」をX-E2に装着した状態で夕暮れ時に撮影を行う。
fujifilmの色を写せる絶好の環境だ。
この時間帯はシャドー部のディティールを活かすか塗りつぶすかで悩むことがある。今日はフィルム写真ぽく、シャドー部のトーンを落として撮影に臨むことにした。
夕陽のドラマチックさが引き立っているのではないだろうか。
広角レンズゆえに広く構図を撮ることになるが、トーンにメリハリをつければ自然と視線が誘導できる写真に仕上がった。ただ、設定面も豊富であるため、シャドー部のトーンを引き上げれば、ディティールを残せるだけの余力がある。
色については、青空と夕日のごちゃついた境目はなく、滑らであると言える。夕暮れのコントラストの表現は、撮って出しの状態で比較すると今までを共にした機体の中でX-E2は群を抜いていた。
雲ののっぺりとした白もうまく表現できていると思う。
フィルム写真のような明暗を求めていたため、やはりfujifilmで正解だった。
今度は「ハルジオン」を収めた。しゃがんでハルジオンに向かって若干近寄っての撮影である。
空を撮っていた状態からすぐさま体勢を変更したが、何の苦も無くスムーズに移行できた。やはり軽さは正義ともいえる。ミニマルなボディも相まって、カメラボディを突き出しての撮影はお手の物である。
しなびてきた「ツツジ」だ。
こちらは空を白飛びさせてシャドー部のトーンを引き上げた写真である。
自転車の輪郭をはっきりと残して、雰囲気を出すことができたのではないだろうか。
総評|買ってよかった
この機体の強みを活かすことのできる場所は、特性からして街中であると位置づけることができる。
これまで種々のカメラを持ち歩いてきたが、交換式カメラの中でも特に機動力があった。
そしてfujifilmの色を体験できる機体の中で、特に手を出しやすいカメラだ。
決して損はしない、仕事用バッグや通学鞄の中に忍ばせるのならば絶好のカメラだ。当分はこのカメラが私のバックに常駐することになるだろう。
それではごきげんよう。
CanChanでした。
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