短文小説 【短文小説】奈留の迷い 宵はいつも奈留の側。宵の長い黒髪も深い黒目も夜空に溶け込むことなく、強い自我を発している。奈留の短い白髪は夜の光を集めて、側に寄り添う小さな存在を照らしている。しわのない白衣を纏う二人は、きんと透き通る冷気に身を寄せ合う。吐く息は冷気に溶け... 2023.05.03 canchan 短文小説
短文小説 異世界転移したら【金曜日】だった件 Taromi癖になってんだ。ども。俺はしがない人間、Taromi。ネタがなくなり金曜日の原稿を落とした俺は、死後の世界に来ちまったらしい。「Taromi。あなたは異世界に行くのです。」女神が俺に語りかける。「なぜに?」「理由とか聞かないでく... 2022.10.21 Taromi 短文小説
短文小説 うん、「また」なんだ。済まない。 Taromiやあ (´・ω・`)―――――――――目が覚めるとそこは見慣れぬ白い天井だった。自分の腕に視点を落とすとその静脈には半透明の細い管が繋がれていた。「っ。気がついたようだね 」これまた見慣れぬ、白衣を着た初老の男性が僕に尋ねる。「... 2022.10.14 Taromi 短文小説