夕飯を食べに行く

短文小説
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とにかく街に繰り出す
玄関を開けた瞬間、半分勝ったようなものだって

何も知らないまま外に出たって意味ないのにね

飛び出るための条件というものがあるんだろうな それは、本当はとても大事なものなのかもしれない 本当は勝利をカタチ作るものなのかもしれない

ただ半分勝った事実がある 感性の法則

ねえ、夜はなんで怖いんだと思う?

もう真っ暗で何も見えない闇なんてものはこの街には存在してないんだよ

人通りも普通にあるし、見えてるものは変わってない 何も変わってないのに

好きで好きでたまらないのに、体の芯でぞっとするんだ ふとした瞬間に 後ろを振り返る瞬間に 静寂が増大した瞬間に

あのビルは結構明かりがついてる でも音は聞こえないな 信号機が青に変わる でも音はしないな 水が流れている でも音は聞こえないな

全く、わかってるじゃないか 怖いから怖いんだよ だからやめないんだろう 吸い寄せられるように勝利するんだ

うわっ、影が 蝙蝠かな

何故勝利するかが分かったんだったら、次はどうやって勝利しているのかかな?そういう話がみんなも気になるんじゃないかな

でも仮説がないなぁ

う~ん

でも仮説がないなぁ

う~ん

でも仮説がないなぁ

う~ん

皆は植物園に行きたいと思ったことはないかな?

ある植物の種類にもよるかな 僕はモウセンゴケとかが見てみたいな ほら 水仙は意外と見れるからさ

あとはヨモギやノビルが見れたらいいなぁ 血肉になりそうで

逆に梅園みたいのも面白いかもしれない だって面白いじゃん でも行くかどうか聞かれたら難しいところだね

僕の勝利条件が勝利することだからか 勝利することによって勝利することになるから勝利している わかりにくかったら自分って言い換えてもいいよ わかりやすいね でもこれは仮説だから仮説でしかないんだけどね キュ

ここは知らない場所だ

見えてるものって何だと思う?光が目に入ってくるから?じゃあ光らないものは見えないの?光ってるものは全部見えてるのかな?

どうだろう 見えるものは見えるものでしかないとしか言えないんじゃないか でも関係ないね 本当は、僕はこの場所を知ってる ただ知っている

そうか僕はただ歩いていることを知っているから、ここをこの方向に向かって歩いているのか 目的地とか何時くらいに帰るのかとか全部何もわかんないけど、どこへ行くのかもどう進めばいいのかも知ってる 見ればわかる この道は曲がる 行きどまりだった ふふふ

この看板

ここか

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