私の頭上だけ雨が止めばいいのに
今日も今日とて傘を差す
私が傘を用いる時は、本当に限られた日のみです。
それも、気分だとかで使い分けたりしません。
一年に何度もあるその限られた日。
それが嫌で嫌でたまりません。
そう、雨の日。
雨が降らないと環境に支障が出ることは重々承知しておりますが、【雨という天候】におけるあらゆる要素が気に食わない。
空は暗いし、空気が湿っぽくてじめじめしているし、なによりも濡れることが気に食わない。
『申し訳ありません。この度、あなた様を濡らしてしまった事態はこちらの不手際でございますので、次回の雨でぬれなくなるクーポンをお渡しいたします。』
こうして【天候】が誠意を示してくれるのであれば、多少腹の虫が収まるかもしれません。
しかし、それが叶わないことも理解しています。
雨という天候が濡れない天候だとしたら、私は少しばかりでも楽しむことができたのでしょうか。
全く発達しない耐性
人間は体の発達ではなく、脳を発達させて、道具を開発・生産・使用するスキルを紀元前から磨いてきました
うん
そして傘が使われるようになったのは、4000年程まえのこと
うん
なのに何なんだ……この体たらくぶりは
…うん?
なんなんでしょうね。
現在の傘の形が道具として完成されているため、これ以上の進化を望めないのかもしれません。
そこで、傘を使っていて思うところがありませんか?
『傘をさしているのに、足がめっちゃ濡れる。Tシャツもめっちゃ濡れる』
雨は時として真上以外の角度から私たちに降り注ぎます。
傘が許容できる範囲というのが本当に狭い。
傘をさしているからといって、水たまりに飛び込めば靴は水分と不快感を蓄えますし、すこし風が吹いただけで上半身まで何故か斑点だらけになります。
最悪下着までびちょびちょです。
殴ってくださいと言わんばかりのノーガードっぷりは、愚かささえ感じてしまいます。
『いやお前のさし方が下手なだけだろ』
確かにそのように捉えることができます。
しかし、私以外にも使う人々がごまんといるのですから、個々のテクニックの問題ではなくこのように捉えることもできます。
これに尽きます。
開発者も理解しているでしょう。
棒きれに針金を円状に開いて、そこに布を張り付けただけでは防ぎきれないことに。
手提げの荷物を持っている手とは逆の空いている手で傘をもてば荷物が濡れて、腕に荷物をかけて同じ側の手で傘を持てば、片方ばかりに負担がかかり咄嗟の角度調整が難しくなります。
また、真上から見て体の中心に傘をさしているわけではありません。
体の中心から少し右手前、左手前で傘を持つことになり、その逆サイドのぬれるリスクが高まります。リュックサックなどよく濡れる例として挙げられます。
そのリスクを回避するために、軸の部分を肩にあてて角度をつけたとしても、今度は体の前方のガードが緩み、あれよあれよと濡れることになります。
傘は弱い。
代替案
そんなに言うなら、“アレ”つかえばええのに
良くありません。
湿っぽい中でサウナスーツのようなかっぱなど着てしまえば、どうなってしまうのかは容易に想像がつきます。
傘がかっぱに勝っている点は、そこにおける利便性でしょう。
どんな状況であろうと、濡れるリスクがあるもののボタン一つおして、頭上に向けるだけ。
私は、この一点を捨てきれず、今日もキレながら傘を差します。
CanChanでした。
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