記事の経緯
最近、フルサイズミラーレスカメラを過剰にもてはやすことが流行っているのだろうか。センサーサイズそれぞれの特性を活かせるだけの写真を撮る人がどれだけいるのだろうか。私はセンサーサイズについて特にこれと言ってこだわりがあるわけではないため、フルサイズやAPS-C、マイクロフォーサーズを食わず嫌いせずにチョイスしている。
本記事ではフルサイズを信奉することと、実際のシチュエーションについて、私の視点からまとめた。
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レビュー機材
なぜ人はフルサイズにこだわるのか
以下の理由が大きいと考えられます。
- 企業の過剰なフルサイズの押出し
- フルサイズについて強い思い込み
- 本職のカメラマンがフルサイズを使用している
確かにフルサイズであればセンサーが大きく撮影において有利なシーンが多いです。
しかし実際に様々なセンサーサイズのカメラを使用してみると、環境に合わせてカメラを選択する過程でマイクロフォーサーズ機を持ち出すことは少なくありません。
企業の過剰なフルサイズの押出し
近年、カメラ市場ではフルサイズセンサーのカメラが大々的に宣伝されています。メーカーはフルサイズの優位性を強調し、その高画質や高感度性能を前面に出しています。これにより、多くの消費者はフルサイズカメラが唯一の選択肢であるかのように感じてしまうのです。
しかし、これには市場拡大や売上向上の狙いが隠されていることを忘れてはいけません。実際にパナソニックでは新型のミラーレスカメラにフルサイズセンサーを搭載し、一時大きな話題になりました。
SONYもフルサイズミラーレスカメラを大きく押し出し、カメラユーザーのシェア率を伸ばしています。
BCN AWARDのデジタルカメラ(ミラーレス一眼)部門では、ソニーが2024年に34%のシェアで1位を獲得しています。過去数年間でも、ソニーは常に上位にランクインしており、特にフルサイズミラーレスカメラのマーケットでの存在感が強いです。このシェアの高さと連続したランクインは、ソニーがフルサイズミラーレスカメラのマーケティングを積極的に推進し、成功していることを示しています。
ただし必ずしも「フルサイズだから良い」という結論に至るわけではありません。果たしてその撮影シーンはフルサイズセンサーを搭載したカメラでなければならないのでしょうか。話題につられているだけではないでしょうか。
ここで逆の購入者ではなく販売者の立場になって考えてみましょう。企業が悪いと一概に言えないのが現在のカメラ業界です。
スマートフォンのカメラ性能の向上により、一般のユーザーはカメラをわざわざ購入する機会がないというのが現状です。カメラを売るためには少しでも話題にしなければなりません。
注目を浴びて売り上げが伸びればカメラ業界の発展につながります。カメラ業界が存続しないことには、フルサイズやマイクロフォーサーズといったセンサーサイズの選択肢すら生まれません。例えばフィルムカメラのフィルムを購入しようにも、選択肢は110、35mm判のようなフィルムしか残されていないと言えるでしょう。デジタルカメラにおいても淘汰される可能性があります。
フルサイズやAPS-C、マイクロフォーサーズのようなバリエーションはカメラ業界が存続してこそ成り立つものです。カメラに聡い方は十分に理解しています。企業は売り上げをとるためにワザとフルサイズカメラを過剰に押し出しているということを念頭に置きましょう。
以上を踏まえ、企業が過剰にフルサイズを押し出すことはあれど、必ずしもフルサイズである必要はないという結論に至ります。
フルサイズについて強い思い込み
フルサイズセンサーが絶対的に優れているという思い込みは根深いです。確かにフルサイズセンサーは高い解像度と豊かな階調表現を持ち合わせていますが、それが必ずしも全ての撮影シーンで必要とは限りません。多くのアマチュアカメラマンや愛好家にとって、フルサイズセンサーの性能を完全に活かすことは難しい場合が多いのです。
実際のところ、本職のカメラマンでなければフルサイズセンサーの恩恵を最大限に受けることは少ないでしょう。
マイクロフォーサーズセンサーはそのコンパクトさと軽さ、そして十分な画質で、多くのシチュエーションで満足のいく結果をもたらします。特に日常的な撮影や旅行などでは、その携帯性が大きな利点となります。
以上の投稿のリプライでは、種々のマイクロフォーサーズの良さが語られています。
リプライで述べられていることについてまとめると以下の項目が挙げられます。
- 小型、軽量:マイクロフォーサーズシステムの最大の利点はその小型軽量さです。フルサイズのカメラとレンズセットと比べると、マイクロフォーサーズは格段に軽く、長時間の撮影や持ち運びが容易です。これにより、旅行や街中でのスナップ撮影など、機動性が求められるシーンで大きなアドバンテージを発揮します。
- 手振れ補正:マイクロフォーサーズカメラは多くの場合、強力な手振れ補正機能を搭載しています。特にOM-D E-M1 markIIIでは、最大7.5段分の補正が可能なため、手持ち撮影でもブレを最小限に抑え、高品質な写真を撮ることができます。これにより、暗所や望遠撮影でも安定した結果を得ることが可能です。
良い写真を撮るには常にカメラを持ち歩く必要があります。フルサイズと比較して小型のマイクロフォーサーズカメラはその点で有利と言えます。
そして何より、画質も優れたカメラも多く存在します。持ち歩くにあたって画質面がネックになることは少ないです。
これらを踏まえて、常時カメラをバッグに忍ばせたいという方であれば、フルサイズよりもマイクロフォーサーズが向いているでしょう。
OM-D E-M1 markIIIという選択肢
このカメラ、手振れ補正が最大7.5段分もあって、撮影の安定感が抜群です。防塵・防滴・耐低温設計なので、どんな環境でも安心して使えます。
また、高速オートフォーカスやTruePic IXエンジンの搭載で、どんなシーンでも美しい写真が撮れそうです。マイクロフォーサーズの限界を感じさせない性能を以下にまとめます。
優れた操作性と堅牢性
OM-D E-M1 markIIIはプロフェッショナル仕様の操作性と堅牢性を兼ね備えています。マグネシウム合金ボディは防塵・防滴・耐低温設計で、過酷な環境でも安心して使用できます。
さらに、直感的な操作系統とカスタマイズ可能なボタン配置により、撮影のストレスを最小限に抑え、創造性を最大限に引き出すことができます。
高速連写と高速オートフォーカス
このカメラは最大18コマ/秒の高速連写と、高精度かつ高速なオートフォーカス機能を備えています。これにより、スポーツや動きの速い被写体を撮影する際にも、シャッターチャンスを逃すことなく捉えることができます。特にアクティブなシーンでの撮影において、その性能は大いに活躍します。
豊富な撮影モードとクリエイティブフィルター
OM-D E-M1 markIIIには多彩な撮影モードとクリエイティブフィルターが搭載されています。これにより、ユーザーは状況に応じた最適な設定を簡単に選択でき、さまざまな表現を楽しむことができます。例えば、ライブコンポジットやプロキャプチャーモードなど、独自の機能を活用することで、他のカメラでは難しい撮影を実現することができます。
OM-D E-M1 markIIIは、その優れた性能と多機能性により、アマチュアからプロフェッショナルまで幅広いユーザーにとって理想的な選択肢となるカメラです。フルサイズにこだわらず、自分のニーズに合ったカメラを選ぶことが、より充実したフォトライフを送る鍵となるでしょう。
終わりに
フルサイズカメラの魅力は、高感度性能と豊かな階調表現です。特にポートレートや風景写真で、その強みが発揮されます。しかし、フルサイズカメラは大型で重く、持ち運びに不便なことが多いです。一方、マイクロフォーサーズカメラは、コンパクトで軽量なため、日常的に持ち歩くのに最適です。また、最新の技術を駆使して、驚くほど高品質な写真を撮影することができます。
以上を踏まえ、OM-D E-M1 Mark IIIは特におすすめだと断言します。
OLYMPUSブランドとしての最後のフラッグシップ機です。このカメラは、長年にわたる技術の結晶であり、信頼性と性能を兼ね備えた一台です。マイクロフォーサーズカメラとして、これ以上の選択肢はなかなか見つかりません。写真愛好家からプロフェッショナルまで、幅広いユーザーに自信を持っておすすめできるカメラです。
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