2次会行った帰り道

日記
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Canchan
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帰るのが辛い

ただ、人混みとアルコールのダブルパンチ

私はしょっちゅうお酒を飲んでいる。平日はゆったりチルタイムに焼酎の水割りだ。これがまた、風情と言うべきか、私のルーティーンとかしている。

金曜日は溜め込んできたものを解放する日だ。週末の0日目として弾けるのだ。

だから休日の多くが休肝日になる。

そういえば先日、弊社に勤める人と集まる機会があった。仕事柄、交流の機会があまりないもので初めて会う人が大勢いた。

顔合わせを兼ねた交流会、フットサルのために集まった人は運動好きなようで、機敏だと思い込んでいた私の身体操作は足元にも及ばないと思い知らされた。私を優に超えた運動量だった。

こんなふうなことが、これからまたあるのだろうと思う。

私はフットサルが苦手だ。だから言い訳ができる。

ありがちな、私球技苦手、という常套句を出してしまえば戦いではなくなる。あくまで交流戦だと皆が気遣うようになる。

しかし、私にもプライドを持って研ぎ澄ましてきる事柄がある。

私は人は何であれ、何かしら芯と考えている。ものにすがる人もいれば、自身の精神性をすがる人もいる。

プライドとは芯の支えだ。

それを無意味だと断じられる。切り捨てられる。懐にしまい込んでふつふつと熱していたプライドは、如何にして冷めてしまうのか。

考えたくもない。

私はプライドが折れてしまうことを危惧して、掲げた矛先を収めるようになった。

好きなことでないと、手入れをすることもなくなった。

そんな折、誇れることが一つできた。今一番役に立っていることといえば、お酒の席での冗舌さだった。

フットサル終わりに同僚たちと飲みにいくことになった。今になって打ち明けると、私が楽しみにしていたのはフットサルなどではなく、その後の本当の交流会、飲み会なのだ。

テーブルを3つほど連結して長い席が作られている。

私は端の席に座った。皆の様子を一望できるからだ。

さて、皆でビールが並々に注がれた杯を交わす。私はこの乾杯の瞬間が待ち遠しかった。飲み屋までの道中で、疲労感が高揚感に変わっていたからだ。コップを口につけるまでの速度は一番だったと反省する。しかし苦手な球技を疲れ果てるまでやった後のそれは、饒舌に尽くしがたい、まるで麻薬のようだった。

飲めども飲めども、終わりはない。

サラミだか、なんだかわからないが、燻製肉の盛り合わせが丁度ワインを楽しんでいるときに並んだのは上々だ。コース料理だったようで、程よい旨味のつまみがトコトコとやってくる。

酒に専念できたのはそのおかげだ。私はひたすら酒を頼み、空にするマシンだった。

オイルを継ぎ足し、調子を整えて1軒目の飲み屋に満足した。

勿論2軒目があるともなれば、誘いにならざるを得ない。環境は私に囁いていた。今日は金曜日だと。明日は土曜日だと。

2軒目も当然のように端っこに座る。

またもビールだ。幹事を担当している人が皆に何を飲むか確認していた。態度としては一応、といったふうに聞いていた。しかし隣の人がビールを人数分でいいかと皆に問えば、皆は頷く。2軒目の人々に問うのは愚問のようだ。

私の前にもビールがやってくる。一度調子を整えたエンジンは一軒目から二軒目まで唸りっぱなしだった。

一口目を入れればブレーキが外れる。

皆、好きな話をして、私は頷き肴にして、精神的な部分をひたすらに満たして溢れさせた。

時間は早い。飲むペースと釣り合っていない。

気がついたら駅にいた。

飲みすぎていても、これは撮れるくらいに正気があったらしい。カメラ、落とさなくてよかった。

終電間際に帰るのはやめたほうがいい。軽いやつを心に刻む。

2次会、行ってよかったなぁ。

アルコールが抜けた私は考えた。

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