記憶更新、大仏を拝みに
江ノ電が愛らしいものに感じられてきたころ、もう一枚撮りたい写真があったことを思い出しました。
スラムダンクのオープニングシーンで流れた踏切
江ノ電高校前の東側にあるただの踏切……かと思いきやただならぬ観光客の数。
オーバーツーリズムで少々問題になっているらしいこちらの踏切は、『SLAM DUNK』のオープニングで登場した舞台だそうです。
よくわからなかったのですが、青ブタでも映っていただろうということで撮影しておきました。
しかしこの天気。
加えて人。
状況は最悪ですね。
とりあえず、本当に記録として写真を撮るにとどめました。
江ノ電が踏切に表れるまでに撮ったこちらの写真の方が、よく撮れました。
草が生い茂る傍に、なぜか穴が無数に開いた石。
皆周りに良い写真の素材が転がっているのを気づいていないんです。
独り占めできました。
あの大仏へ
ここから鎌倉駅の方向へ戻ります。
降車駅は江ノ電の長谷駅です。
長谷駅へ到着したら北を目指して歩き、その通りで見えてくる鎌倉大仏殿高徳院が目的地となります。
鎌倉の大仏と言えばここ、鎌倉大仏殿高徳院
覚悟はしていたものの人がすごい。
それでも厳かな雰囲気は損なわれず、むしろ寛容に受け入れている。
そこは小学生のころに訪れた時と変わらないようです。
皆が入り口と出口を見て歩いているときにふと、気配を感じて木の方を見ます。
木の根元に白と黒の小さな鳥、『ハクセキレイ』がいました。
苔むした土をジャンプして進んで木をぐるりと回ると、どこかへ飛んでいきました。
花が咲いていないものの、雨の滴が点々と付着した枝。
節々が小さくキラキラと輝いています。
花が咲いているときに来られなかったことに悔いが残るものの、良いものをみることができました。
雨が嫌い過ぎて沈んでいたテンションが少し上がります。
見えてきました。
我々が知るあの大仏は、『国宝銅造阿弥陀如来坐像』といいます。
昭和33年に国宝に指定された浄土宗の仏像です。
あいにくの天気模様ではありましたが、十分写真に収めることができました。
雨宿りするためにちょっとした軒に入ると何やら奥に大きなオブジェクトが見えます。
大きいし、とても重そう。
さてこちらは大仏様の草履だそうですが、本来の大きさでつくるとしたらもう少し大きくなりそうではあります。
こちらの写真を収めたところで、鎌倉から撤収です。
さすがに雨が強すぎました。
カメラを濡らさないミッションは達成に終わりました。
おわりに
楽しかったです。
鎌倉は観光地であることを再認識できました
もう少し晴れた日であれば、江ノ電をゆっくり撮影することができたのですが、その点に関しては仕方がありません。
雨も滴るイイ電車。
寺院を去る際にお土産の売店のどこからか漂う風鈴の音が、雨音とのセッションをしていて風流を強く感じました。
良い、音。
座ってお茶でも飲める場所があればよかったのですが、ない……。
——それも仕方ありません。
ないものは、ない。
皆さんは地元の駅でお茶をしましょう。
それではごきげんよう。
CanChanでした。
撮影機材
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