記事の経緯
私はあまりデジタルカメラのノイズが好きではない。赤、緑、青のノイズは如何にも「低品質」という感じを引き出してしまう。しかし、最近の風潮は高画質化とは逆行している。低品質な写りを「エモい」と称しているのだ。それはまるで、蓴羹鱸膾のように、懐かしさに片思いする気持ちに似ている。
人はいつだって記憶に片思いしている。私もその一人だ。そんな私も、この風潮に心惹かれ、古いデジタルカメラの世界に足を踏み入れることにした。
- 超極薄Xマウントレンズ SG-image 18mm f6.3 レビュー & 立川スナップ
- [その2]PENTAX K10D 山道をいまさらCCDセンサーで [鳩ノ巣]
- いまさらCCDセンサー PENTAX K10D 中古1万円根強い人気の機体
- 【11月2日】早秋の高尾山 紅葉にはまだ早い
- 【秋の写真撮り】サブカルチャーの街 下北沢スナップ
カメラの公式サイト
公式サイトに掲載されている性能
本日無事に動作した「CAMEDIA μ-10 DIGITAL」について公式サイトで調べる
2003年 1月28日 当時
- 価格:50,000円(2003年当時)
- 焦点距離:35~105mm(3倍光学ズーム)
- 視野角:最大62度
- 絞り羽根枚数:5枚
- 最大絞り:F3.1~5.2
- 最小絞り:F16
- 最小焦点距離:0.50m(標準)0.20m(マクロ)
- 重さ:155g(バッテリー及びメモリーカード含む)
オリンパス光学工業株式会社 ( 社長:菊川 剛 ) は、メタルボディにおいて世界初の生活防水機能を搭載した小型・軽量で 3.2 メガピクセルの高画質撮影が可能なコンパクトデジタルカメラ「CAMEDIA μ-10 DIGITAL(ミュー テン デジタル)」を2003年 2月21日から発売します。
https://www.olympus.co.jp/jp/news/2003a/nr030128m10dj.html
- 外観:OLYMPUS μ-10は防水・防塵・耐衝撃性能を持つタフネスカメラ。スタイリッシュなメタリックボディで、滑らかで曲線的な外観が特徴的。
- 大きさ:カメラのサイズは、幅103.5mm、高さ56mm、奥行き33.5mm。片手に収まりが良い。
- 重量:約155gと標準的な重量。
- AF:コントラスト検出方式を採用。モーター駆動音がかなり大きい。
- MF:なし。
- ボケ:ボケに関してはセンサーサイズが小さいため、ほぼスマホと同等。
- 解像性能:μ-10のセンサーは1/2.5型CCDで、画素数は約320万画素。一般的なスナップ写真には十分な解像度であり、A4サイズ程度の印刷にも対応している。
- 周辺減光:広角時でもあまり目立たない。
- 逆光耐性:普通。フレアはあまり写り込まない。
- 防水性能:防水性能はIPX4に準拠。水しぶきや雨程度なら問題なく使用可能。
- 耐衝撃性能:耐衝撃性能は1.5mの高さからの落下に耐える。
- 総評:使いやすいオールドコンデジだ。カプセル型に近い特徴的な流線形は比較的手に馴染む。また解像性能に関してもSNSに掲載する程度であれば必要充分である。堅牢なつくりを活かして、これからも活躍できそうなオールドコンデジである。
夕方はまだ涼しい6月上旬【写真のみ】
まとめ
オールドコンデジは、写真愛好家やアマチュアフォトグラファーにとって魅力的な選択肢である。その魅力は、ユニークな外観や操作性だけでなく、写真に対する情熱や技術的なスキルを楽しむことができる点にもある。
一方で、オールドコンデジは最新のデジタルカメラと比較すると、性能や機能面で劣ることがある。例えば、高感度でのノイズの発生や、動画撮影の制限などが挙げられる。しかし、それらの欠点は、古き良きカメラの雰囲気や写真撮影の楽しさに対する愛着を持つユーザーにとっては、あまり重要ではない。
総括すると、オールドコンデジは、古典的な外観と操作性を持ちながらも、デジタル技術を取り入れたカメラであり、写真愛好家やアマチュアフォトグラファーにとって魅力的な選択肢である。その独特な魅力は、写真撮影をより楽しく、クリエイティブにすることに貢献している。
あわせて読みたい
コメント